いいじゃない 変わった人だと言われても

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買い物

宅配サービスとネットショッピングとコンビニのありがたさ

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●あの頃に宅配とネットとコンビニがあったなら●

うちは父も母も身体障害者だったんです。身体の自由が効かなくなったのは父が先。脳手術の後遺症でした。あの当時は完全看護の病院は少なく、入院患者は、家族か、雇われた付き添い看護婦によって身の回りの世話してもらっていました。

 

あの頃に宅配サービスが発達していればよかったな、と思います。スマホがあればよかったな、と思います。

 

お金があっても モノが買えない 届かない

家に残された私たち子供は、まだ自分で料理を作ることができる年齢じゃなかったんです。毎日母は病院を抜け出して、私たちの朝食と昼食を作りに戻ってきていました。出前サービスは寿司かそばしかない。そんな時代だったんです。コンビニなんてなかった。スーパーも徒歩圏にはなかった。だから、お金を持っていても、ご飯が食べられなかったんですよ。

 

小包、という言葉、若い人に伝わるかな。段ボールや木の箱にものを入れて送るんです。都会のことは分かりませんが、私が住んでいた地域では、国鉄(今のJRです)の駅まで車で取りに行かなきゃいけなかったんですよ。信じられないでしょう?おばあちゃんが言ってました。私たちのことを心配してあれこれ送ってあげたいけど、あなたたちは車に乗れない。何度も近所の大人の人に遠くにある駅まで行ってもらうわけにはいかない。大丈夫?ちゃんと食べてる?欲しいおもちゃがあるんじゃないの?・・・

 

ほんとうに。切実に。あのころ宅配サービスがあればよかった。パソコンやスマホがあればよかった。コンビニがあればよかった。

 

画面上で注文すれば、次の日には品物が届く。しかも玄関先まで届けてくれる。お弁当を届けてくれるサービスもあるし、コンビニに行けばおかずはたくさんてにはいる。私たち子供も、お母さんやおばあちゃんも、どれだけ助けられたことだろう。

 

本が欲しかった 自分で本屋に行って 本を買いたかった

それから数年後、母は脳出血で倒れました。

もう完全看護の病院は当たり前になっていたので、私たちは学校に通うことができました。でも、まだ車やバイクに乗れる年齢ではなかったので、遠くにある大きな本屋に行くことはできなかった。母が元気な時は車を出してもらって、街まで行くことができたのに。

 

私、本がとても好きなんです。学校の図書館にある本もいいけれど、新しい本は図書館にはない。欲しい本がたくさんありました。友達のお父さんが買ってきてくれることもありましたけど、毎回何回もお願いするわけにはいかない。それに、「あそこの子、もうこんな本を読んでるんだよ」って噂されるのもちょっと嫌だった。まじめな本ならまだいいんですけど、マンガはちょっとなあ・・・マンガを読む子はバカ、って、って言われる時代だったから。

だからといって、面白そうだから大人向けの本を・・・ってのもまずい。「あの子の子、偉そうにこんな本を読んでるよ」「へー。賢いんだねえw」と言われてしまいかねない。

本って、その人の趣味・性格・知能・夢なんかを反映する媒体なんですよ。だから、意外と簡単に「買ってきて!」って言いづらい時もあるんですよねえ。何を考えてる人なのかがバレたりするんですよ。モノによっては恥ずかしい。

 

こんなにこんなに簡単に ものが買える時代がくるなんて

今って本当にありがたい時代なんですよ。

キーワードを打ち込むだけで商品が表示される。お勧め商品まで表示してくれる。店にないものでもネットで簡単に手に入る。家から出られない人も買い物ができる。

若い人は「そんなの当たり前じゃん」と思うでしょうね。でも、こういうサービスがあるからこそ生活の質を落とさずに、少しでも楽しく暮らせる人は本当にたくさんいるんですよ・・・

 

もっと人に知られたくないものも ネットと宅配とコンビニがあったなら

父が他界したあと、荷物の整理をした時に気づいたんですけどね。

男性なら絶対持ってるだろうエロ系のものが、ひとつもなかったんです。ネットでこっそり注文して、分からないように梱包して、玄関まで届けてくれるサービスがなかったですから、欲しくても買えなかったんじゃないかなって思うんです。まさか子供にエロ本買ってこいとは言えませんもんね(笑)近所の人や親せきに頼むのもハードルが高い。

なんかね。きっとね。

ネットと宅配サービスが充実してたら、そういう面でも、父の人生は助けられていたんじゃないかなって思います。

 

くどいですけどもう一度言いたい。

買い物に行くたびに思うんです。ネット通販を使う時にも思うんです。いい時代になったなって。

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Samarka | サマルカ

18歳からはじめた海外ひとり旅・45キロやせたダイエット・障害者の両親との暮らし・いまの穏やかな暮らし。半世紀生きてきた私の体験が、どなたかのお役に立てば嬉しいです。割引シールとお笑いが好きな関西人です。 詳しい自己紹介ページもあります!パソコンは画面一番上から、スマホは三のマークをタップすると出てきます。

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