四捨五入50歳ごろから、私の髪は細くなってきた。女性の薄毛に多いパターンだと聞く。抜けまくってハゲるのではなく、毛が細くなることで地肌が見えやすくなるそうだ。
細くてコシのない髪はふわっと立ち上がらなくなり、頭の中心部がぺたんとなる。老け顔に拍車がかかる。
今までは髪を短くして下のボリュームを削り、相対的に頭の中心部を大きく見せる努力をしてきた。しかし物事には限界というものがある。どんなヘアスタイルを選んでも、頭の中心部から見えてる地肌を隠すことは非常に難しい。
ウイッグという魅惑的な言葉が頭を通り過ぎていく。
あれを乗せれば髪のボリュームは増し、生えかけの白髪もカバーできる(耳元は無理だな)。
でもカネは使いたくないんだよ。
これまでに経験した最高記録ハゲは、デパケンという薬を飲んでいた時だ。脳に作用する薬なんだけど、大きな副作用が抜け毛なんだわ。
飲んでいたのは冬だった。冬は頭も寒いんだね・・生まれて初めて髪の毛のありがたみを実感した。
薬を止め元に戻ったときは半泣きになるほどうれしかったものだ。バーコードからの復活劇は見事に成功した。
今悩んでいるのは、薬ではなく加齢による薄毛。
脳海綿状血管腫の薬が合わなかった頃、私はきちんとした食事を作ることができない日々が続いていた。毛が細くなり、白髪が増えたのもだいたいその頃だ。
栄養状態が良くなかったんじゃないかと考えている。
さりとて時間を取り戻すことはできない。
で、今わたしが試しているのが「湯シャン」。シャンプーを一切使わず、髪はぬるま湯で洗うってことだ。
「臭くない?」「脂でベトベトになるでしょ?」
私もそう思ってた。
「毛穴に汚れが溜まるから毛が抜けたり細くなったりするんじゃないの?」
CMを見てたらそーいうのばっかりだ。毛の根元から黄色い汚れがウニョ~っと剥がされていく。そして画面の中でにーちゃんが爽やかに笑って会社に行くんだよ。
やっぱりシャンプーの仕方が悪いんかねえ。それともシャンプーそのものが悪いんだろうか。にーちゃんみたいに毛根すっきりを目指すべきだろうか。
などと悩んでいた時、沖縄県在住の営業職のとある男性から
「僕はお湯で頭を洗ってます。最初は確かに脂っぽくなりますが、そのうちさらさらしてきますから(にっこり」
という一言をゲットした。彼の髪の毛は確かにサラサラ。しかも臭くない。営業職だから身だしなみは大切だ。なのに湯シャンでOKとは。
そういえば、路上生活者、特に昔の路上生活者は、かなり長期間フロに入ってない人が大半だった。非常にキツい臭いがしたものだ。横を通る時にはそれ相応の覚悟が必要なくらいに。
でもそんなオッサン達の髪の毛は、「どないしたんや?!」と言いたくなるくらいにしっかりと生えていた。ベッタベタの黒ノリみたいになってたけども。
毛根の脂がハゲの原因になるならば、オッサン達はもれなくツルっぱげでなければいけない。処理に困るぐらい彼らの毛髪は爆発していたものだ。
これ、シャンプー類がマズいんじゃないか?毛染めもそうかも。とりあえず沖縄の営業さん、髪の毛ふっさふさだったし。
よし。紫外線のダメージも気にしつつ湯シャンの世界に踏み出そう。
仕事を辞め、コロナで外出自粛を余儀なくされているこの春がいいチャンスだ。白髪の湯シャンオカン。開き直れば怖くない。
宅配便も昨今は「玄関前に置いといてくださ~い」で済むご時世だ。運んできたにーさんねーさんと顔を合わせる必要はない。
白髪上等。べたつき上等。やるなら今だ。
ということで、現在の私は湯シャン・毛染めなしで3ヶ月を過ごしてきた。
そしたらよ。なんとすげーことに、髪の根元がふわっと立ち上がるようになってるじゃないか!
隠しきれなかった地肌の露出もどんどんその面積を減らし、今ではギュっと頭を押さえて髪を引っ張っても、地肌はしっかり隠れている(鏡の前にいるのは立派な白髪ばばーなんだけどね)
髪質はどうか。コンディショナーも使ってないのでぱさぱさしてきた。ちょっとお湯の温度が高かったかもしれない。気温が上がってきたのでお湯の温度を下げ、皮脂を流し過ぎないよう心掛けたい。
とはいえこの髪質は、本来の私の髪質に近い。元々ゴワゴワして太いちょい癖毛だったんだよ。元に戻っただけかもしれない。毛を束ねる感覚は「ざくっ!」とワラを束ねるのに似ている。
臭いや痒みも気になるよね。結論から言うと、シャンプーのいい匂いがなくなった分、本来のにおいがするってところだろうか。少なくても臭くはない。痒くもない。痒かったのは最初の1ヵ月くらいだった。
湯シャン生活には注意点が3つある。
- しっかりと地肌に届くブラシを買って、入浴前にほこりなどを落としておくこと。デンマンブラシがいい
- 臭いを発生させないよう、必ずしっかり乾かすこと
- お湯はぬるま湯。38度くらいがいいと聞いた
毛染めをしてた人は、自分の白髪っぷりに衝撃を受ける可能性もある。いかに自分の毛髪が毛染め剤のお世話になっていたのかが分かる。
でも闘いましょう現実と。結果が出るまで負けちゃいけません。
ちなみに私が使ってるデンマンブラシは業務用。買って5年経つけど、チャチなブラシと違って、ブラシの毛が左右に分かれて使い古しの歯ブラシみたいになってない。
程よい重さ。がっしりしたつくりなので、力を込めて頭皮を刺激してもびくともしない。信頼できるヤツである。
使い込み過ぎて商品名がほぼ剥がれてるw
最近ちゃんと洗ってないので汚ねえなw 時々は石鹸つけてごしごしするとよろしいです。
それか、ティッシュをざくっと根元まで押し当てて、ブラシの生え際に直接髪が触れないようにすると、こんなことにはならずに済みますわ。
細かいスペックなどはアマゾンで確認してほしい。書くのがダルいw トリコインダストリーズ業務用DENMAN-D3ブラシ:Nブラック ってのを使ってるみたいだ。
こういう話にはビフォーアフターの画像があるといいよね。
最近のはすぐにスマホから出せるんだけど、チャレンジ前の画像を探すのが面倒くさいんだ。
手で押さえてる方は、分け目から向かって左側の地肌が見えなくなった。分け目も面ではなく線になりつつある。
押さえてない向かって右側は、髪の毛がふっくら立ち上がっているのが分かるだろうか。とりあえず白髪がすごすぎて笑うわ。
一番ヤバかったのは、仕事をたくさんしていた時期。光が当たると完全にバーコード状態になっていた。
元気な時に昔の画像を探し、証拠を提示することができるようになったら、こんな日記っぽい記事じゃなく、本格的なものに鞍替えしようと思っている。
いずれは全部白髪にして、作家の志茂田景樹先生のようなレインボーヘアに挑戦するのも一興だ。(毛染めで地肌が傷む可能性があるから現在慎重に検討中)
せっかく仕事を辞めて引きこもりニート(BBA)になったのだから、やりたいことには積極的にチャレンジし、それなりに動ける時間を大切にしたいものである。
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