災害に備える

災害弱者目線で2つ厳選!氾濫した道を安全に避難するために必要なものは何か

 

今日は2020年7月6日。九州に絶え間なく降り続けている大雨によって、多くの河川が危険水位を越え、洪水を起こしている。

床上浸水した家の住人に話を聞くと、水かさが増えるまであっという間だったという声が多い。

 

大水害発生時に少しでも安全に避難するために何が必要か。

この記事では、軽度障害者の目線で必要な物品を紹介したいと思う。

 

「私は障害者でも老人でもない!」と怒らないで欲しい。

人間は、動く水がふくらはぎの高さまできたらマトモには歩けない。足が少し不自由な軽度障害者と同じ状態になる。

一緒に避難する人の中に子供や老人がいるならなおさらだ。

避難途中にどんどん水かさが増すかもしれない。命を落とさないようにするにはどうすればいいか?

避難所でも役立つものを厳選したので読んでください。

 

追記:Yahooに 長岡技術科学大学大学院教授 斎藤秀俊先生監修の記事が掲載されています。

リュックの使い方・どのように体が浮くのかなどは、先生が撮影された画像で確認ができるので、こちらもぜひチェックを

 

 

普通の災害備品リストに欠けているもの2つはこれだ

 

災害弱者の私がイチオシしたいのは次の2点。

  • 冬物の服(ダウンジャケットなど)とバスタオルを入れてたリュック

 

冬物の服(ダウンジャケットなど)とバスタオル入リュックを準備しておく理由

水かさが急に増したとき、倒れて流されそうになった時。水没すると呼吸ができなくなる。だから首を水面より上に出しておかねばならない。つまり、浮いてなきゃいけなんだ。

浮力を得るためには、浮き輪のような役割をするものがあるといい。

かといって、本物の浮き輪は、何かのぶつかったらすぐに破れて役に立たなくなる。

 

私がダウンジャケットとバスタオル入りのリュックをお勧めする理由は次の3点だ。

  • リュックは両肩にかけるので体から外れにくい
  • 中の衣類は、毛布・枕・クッションの代わりになる
  • どこの家にも大抵ある。わざわざ特別な防災グッズを買わなくていい

 

 

なぜリュックなのか

動く水がふくらはぎを越えると、普通の人間はしっかりと歩けなくなる。転倒するリスクも高くなる。

倒れそうになった時、人はとっさに手を突こうとするだろう。その時、たいていは手のひらを開くはずだ。そして、持っている物は水に流されてしまう。

その点、肩に背負っているリュックは、自分で下ろそうと思わない限りまず外れない。

衣類はナイロン袋に入れてしっかり密封しよう。水に濡れたら浮力が失われる。

 

なぜバスタオルなのか

濡れた身体は冷える。着の身着のままで水の中を逃げてきたわけだから、体を拭くタオルがあると安心だ。

 

なぜダウンジャケット類なのか

①ダウンジャケット類は避難所でいろいろな使い方ができる。たとえば

  • 枕がわり
  • 掛け布団がわり
  • クッションかわり

冷えた身体の保温は大切だ。つめたい体育館の床で寝ることになるならなおさら。風邪をひいても病院に行くことは難しいかもしれない。

硬い床で寝ると骨が当たる場所が痛くなる。クッションがあれば少しは楽になるのではなかろうか。

 

②水害が起こりやすい夏秋はダウンジャケットを着ない

冬物はどこかにしまいこんでいるはずだ。

しわくちゃにならないように畳んで、収納先をリュックにしてはどうだろう。引き出しに入れたってシワになるんだし。

シワがつくのがイヤなら、古いダウンジャケット類を入れる手もある。

 

 

杖が健常者の避難にも役立つ理由

 

捻挫などをした時に歩行を助ける

水は清流じゃない。日中だって地面が見えない。

水圧でフタが開いたマンホール、見えない溝、沈んでいる石など、安全に歩くことができない場所はあちこちに潜んでいる

でも、杖を持っていれば、杖で道を探る(突っ込んでみて水深をはかる)ことができる。とても安心だ。

 

避難所は床だ。椅子じゃない。立ち上がりの際にヒザを傷めずに済む

障害者じゃないけど最近ヒザが痛いって人もいると思う。立ち上がる時に手すりはない。立ったり座ったりしている間に膝の痛みが強くなるかもしれない。

 

杖を買う方法はとてもカンタン。通販でクリック1回でOK

杖は重い?

どこで買ったらいいか分からない?

医師の処方箋が必要?

持ち歩けない?

高いんじゃないの?

 

全然そんなことはない。気軽に買えるし持ち歩けるものだ。

 

私は多発性脳海綿状血管腫という血管奇形を持っている。今は薬で症状を抑えているけれど、薬が合わないときは杖を使って歩いていた。

実際に杖を使って歩いていた経験から、健常者の方にお伝えしたいことは次の3点。

  • 杖を買うのに医師の処方箋はいらない
  • 安くてしっかりしたものが通販で買える
  • 折り畳み式ならかさばらない。数百グラムしかないので軽い

 

昨年千葉を襲った2つの台風を経験した時に書いた過去記事に、杖の選び方とオススメ品を書いたので、目だけでも通して見てください!

備蓄食品について書いた記事あります。安くて長持ちする備蓄専用のものがあると安心!毎年消費期限を確認しなくていいものを厳選!

 

 

まとめ

 

今まさに困っている人にこの記事は届かないと思うけれど。

災害大国ニッポン。年々その規模や被害は甚大化している。

梅雨。台風。そして大地震。

いつ来るか分からない災害に私たちは備えておかねばならない。

 

ぜひ今のうちに

 

浮力のあるリュックを!中にはダウンジャケットとバスタオルを入れてナイロン袋にくるんでね

杖は健常者にも必要!安いし簡単に変えるから是非持っていてね

 

少しでも安全に。そして絶対に命を失わないために。

できることを今のうちにやっておきませんか?

あなたが災害弱者になる前に。

 

 

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くりからん

全身に遺伝性の血管奇形があります。脳や脊髄、身体を支える大きな骨に至るまで。出血するたびマヒや発作が強くなるのに、手術は危険なのでできません。そんな人生も半世紀を越えました。老後が見えてきた今。何をしておきたいか。どんな人生を送りたいか。日々考えてます。

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